日本ダービー①

さぁ今週は待ちに待った日本ダービー。

2020年に生まれた7708頭の頂点、全てのホースマンの夢。
区切りの90回目を迎え、何とか良い予想をしたいところです。
そこで本日は今年のダービーの予想のポイントを私なりにまとめ、皆様の予想の一助になればと思います。
明日に向けてがんばっていきましょう。

ポイント①皐月賞の不良馬場

皐月賞が「一番速い馬が勝つ」
菊花賞の「一番強い馬が勝つ」
の格言に対しダービーは「一番運のいい馬が勝つ」と言われています。
そこには「本当に運で勝つ」という意味ではなく、「実力だけでは勝つことのできない」というリスペクトが込められている表現があります。

そこで。皆コンディションをダービーに併せてローテーションを組みたいと考えますが、今年の皐月賞は雨でかなり荒れた馬場の対決で行われました。これが一つ目のポイントです。

重馬場で行われたのは何と50年ぶり(不良馬場は他であり)。しかも前半1,000mが58.5秒。昨年ジオグリフが優勝した際の1,000mラップが1:00.2ですのでめちゃくちゃ速い。

これは13番グラニットが逃げた事によるものでありますが、荒れた馬場状況の中でこのハイペース。
当然、前が崩れる展開となり、最後はソールオリエンスの大外一気が決まったわけです。
このタフな競馬を余儀なくされた皐月賞からダービーを走るのは2冠を目指すソールオリエンス含め11頭。よって皐月賞の疲れはダービーの予想に重要なポイントになると考えられます。

とくに、14タスティエーラ。ダービーでも上位人気が予想される同馬ですが、皐月賞最終コーナーでは4番手先行。
差し競馬の中で2着に残る、相当にタフな競馬をしました。前総崩れの中めちゃくちゃ強い馬であるわけですが、この馬今年もう既に3戦走ってます。

デビューが遅く昨年11月。明け2月の共同通信杯で4着と賞金を加算できず、このままでは皐月賞で走れない。
そこで恐らく陣営はダービートライアルに向かうかを検討の上、3月弥生賞ディープインパクト記念へ向かう。
そこで勝利し、4月皐月賞へ向かうローテを選択します。

さすがに疲れが残ってるんじゃないか・・・。
というのが私の感想。切るならこの馬になるかも知れないと私の感想です。

昨年のドウドュースのコンディションや走り方のそれも、メイチをダービーに合わせていたように思われます。皐月賞で上位に食い込めていなくともダービーでの挽回はあり得るのです。

ポイント②テン乗り、乗り替わり多すぎ

テン乗りというのは競馬用語で「はじめてその馬に乗る事」。今年は前走からの乗り替わりが8頭。しかも3番人気想定のファントムシーフがルメールから武豊に変更。テン乗りでの勝利は69年前まで遡らないとなく、ここもポイント。
短期免許で乗るD.レーンの存在などもあり、乗り替わりが必ずしも悪いとは言えませんが、ダービーで勝ち目のあるような馬であれば主戦騎手で継続して騎乗させたいと思うのが普通ですし、騎手も勝てる馬に乗りたい。

過去にはルメールの騎乗停止期間中に開催された2019年ダービーで1番人気1.6倍に指示されたサートゥルナーリアがD.レーン騎乗で4着。
レーンは優秀なジョッキーではありますが、乗り替わりでの成績はデータ的にはかなり悪いです。
よってルメールがファントムシーフではなく、2.スキルヴィングへの継続騎乗を“選んだ”という点にはそれなりの期待が持たれますし、その動きがオッズに反映しているものと考えられます。

しかし、私の評価としてはルメールが乗らないからと言ってファントムシーフを切るのは時期尚早と考えています。
2.スキルヴィングは木村哲也調教師管理の馬であり、この調教師の最高現役馬は何といってもイクイノックス。そして主戦はもちろんルメール。そして馬主はキャロットファーム。
こういった力が騎乗馬に影響するのかは分かりませんが、私はファントムシーフを見切る必要はこの点からないと考えています。
69年ぶりの鬼門を武豊が越えてくれるかも見ものです。
ちなみに14.タスティエーラは松山弘平からD.レーンに乗り替わり。ここは素直にマイナスに考えたいと思っています。

ポイント③青葉賞組の成績も悪い
じゃあタフだった皐月賞からの馬も今年は良くないし、ダービートライアルの青葉賞を勝った2.スキルヴィングが良いのか?という話になるわけですが、ここもややこしい。

なんと前走青葉賞を走った馬で次走ダービーを勝った馬は一度もいないそうです。
青葉賞はダービーと同じ東京2,400m。
トライアルレースという位置付けで、上位何頭かはそのままダービーに優先出走権が与えられます。
同じコースですのでいかにもダービーで戦えそうですが、成績はボロボロ。

これは一般的には2,400mの連戦をするというコンディションの問題がよく言われますが、個人的にはそもそもやっぱり皐月賞とはレベルが違う、という一言に尽きるように思います。よって2.スキルヴィングで決まりかというとそれも何とも言えない。

ポイント④他のローテーション組
と、ここまでを考えていて私は別路線のサトノグランツやドゥラエレーデ等の中人気馬を今回の軸馬として検討したわけですが、なんと大外17番、18番ゲート。
さすがに外過ぎるやろ・・。という事で狙いが絞れずに迷宮入り。

と。
今はここにいるわけです。

今の段階では皐月賞馬ソールオリエンスが皐月賞組の中では蓄積疲労が少なく、前走でいかにも東京に合いそうな走りを見せてますので頭一つ抜けてる気もしますが、過去三戦基本外に出して一気の走り方ですので、内有利のロスの無い競馬が求められた時にどうか、など。まだまだ1強と決めつけられないのも嬉しい誤算です。

東京は今週は晴れ模様。いくつかのジレンマを紹介しましたが、どれかは破られることになるでしょう。

では!明日また。

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