有馬記念の枠順が決まりました!
今日は枠順についてお勉強。特に有馬記念はどの枠におさまるか。関心度高し。
普通に考えれば外が不利。外の分距離を長く走るわけですので。100m走とかのトラックレースと比較すれば歴然。
そんな中、有馬記念が特に枠順を意識されるのはそのコース適性。最初のコーナーまで短いので、外の馬はより鋭角に切り込んでいかなければいけません。
一般的には、逃げ・先行馬は内枠が有利。差し馬は外目でもそこまで不利にはならない、と言われています。なぜか。
逃げ・先行馬。そもそもスタートからギアを入れやすい馬だから逃げれるわけで、この場合、外から切り込むとスタートで相当脚を使ってしまいます。
追い込み・差し馬。こちらは内すぎるとスタートで先行馬に包まれます。進路が生まれれば最短距離でロスなく脚をためて直線を迎えることが出来ますが、それが出来れば苦労いらず。
インから差すのは、進路が空かなきゃ渋滞でスポーツカー乗ってるようなもの。大体ラチ沿いは芝も荒れてますので。簡単ではない。
この、いわゆるイン差しを完璧にやったのがJCのヴェラアズール。ライアンムーアだから出来た神騎乗。
川田がやってたら
「ふざけんな!外出せー!なにやってんだー!ギャー!」
って事になってたわけですね。
よって。差し馬のような脚質であればなるべく後ろ目にポジションを取った方が無難なわけです。
そのため外枠が不利にはならない、って言われるんですね。
ではここで昨年の有馬記念を振り返ります。エフフォーリアが勝った一戦。
枠の話だけでも一杯呑めてしまいます。
今年も本命馬、タイトルホルダーが走ってるわけですが、何と昨年は大外16番。逃げ馬には最悪の枠。
昨年の有馬記念のパトロールビデオ貼り付けときますが、さすがに大外から相当切り込んでますので直線でへばった印象。
そしてそして。去年のタイトルホルダーには不運がもう一つ。
スタート後、外から切り込んで先行します。
が、前にもう一頭。
そうパンサラッサです。熱いですね。
今でこそ2,500は無理だろって馬ですが、負けて確認するまで距離延長にチャレンジするケースは他馬にもよくあります。
(グランアレグリアの大阪杯とか)
閑話休題。昨年の有馬。
タイトルホルダーの前にはパンサラッサ。しかもパンサラッサは1枠-2番。対照的な好枠です。
パンサラッサ。スムーズな出だしからハナを切ります。番手につけるタイトルホルダー。
このパンサラッサの存在もタイトルホルダーには不利だった。逃げ馬が複数いる場合は一般的にペースが速くなって共倒れになる事もしばしば。
最後の直線。早々にパンサラッサは息切れ。13着。
タイトルホルダー。ギリギリまで粘りますがそこは去年のエフフォーリア。そしてクロノジェネシス。中団で脚をためた2頭に差されます。5着。
しかし、そこには伏兵が一頭。
2着:ディープボンドです。これが言いたかった。
タイトルホルダーに近いほどのスタミナお化け。本来逃げに転じることも多い馬ですが、二頭が逃げ合う事を見越してその次で待機。ちなみにディープボンドは3枠5番。
先行馬には良い内枠だったんですね。
ロスなく内側回って脚をためて直線根性勝負。さすがにエフフォーリアには負けますがクロノジェネシスには勝ちます。
枠と展開。わかってもらえましたでしょうか。
物事が起きたあとで、まるでその事が予測可能であったと考える心理的傾向を「後付けバイアス」と言います。
当然、この話も後付けバイアス。振り返ってみれば買えたはずだ、と。
しかし。結果論ではありますが、それなりに後付けでも、何となく論理的整理が行える。
これが競輪・競艇にはない競馬予想の至福ではないか。と私は考えます。
さぁ、今年。注目の枠順。
タイトルホルダーは13番。
イクイノックスは9番。
この辺りからオッズに差が出た印象。タイトルホルダーはもうちょい内が欲しかった。
そして今年も参戦ディープボンドがなんと16番。さすがに今年は切ってヨシか。
そして1番人気イクイノックスより内側に
5.ジエラルディーナ(3番人気)
6.ヴェラアズール(4番人気)
7.エフフォーリア(5番人気)
と伏兵が並びます。
好枠に伏兵が並んだ事で全体的に人気がばらけ馬券的にも旨味あり。面白いです。
折しも今年はクリスマス有馬。
皆さん今年は大変苦しい一年であったと思います。有馬記念くらい当てさせてくれたっていいじゃないか。
神様、仏様、サンタさん。
サンタさん。あなたの代わりに毎年プレゼント買わされてんだから。たまにはお返ししてくれたっていいじゃないか。
お願いします🥺
ちなみに。本日は有馬記念にも参戦したオジュウチョウサンの引退レース。11歳まで走った障害のアイアンホース。
無事に走り切ってほしいところです。
それでは皆さんメリークリスマス。良いクリスマスを!